夫はなにも言わなかったけど、少し苦い顔をした。
長々とセックスレスに悩み、2人目ラッシュの中、2人目を諦めきれず、少しだけ夫に話をしてみたものの、特に返答があるわけでもなく、都合が悪いと帰ってこなくなる癖は治らず、日々悶々としていた私です。
近々退職するにあたって、いろんな人からさみしいと言われるのは嬉しい。それが嘘でもお世辞でも、とても嬉しい。居ても居なくてもいいような仕事で、子の体調や別用や帰省の休暇申請もふたつ返事でOKなゆるゆるのとってもいい仕事。
私が望んだ通りの働き方だった。
わたしは、いつも望んだ通りの働き方ができていた。いつでも。
働き方は望んだ通りにいくのに、なぜ2人目をもてない?なぜ夫婦関係はうまくいかない?
長々と悩んでいたけれど、キスを拒否されることはなくなった。向こうから触られることはまだない。
わからないけど、本当に2人目が欲しいのかもわからなくて、ただ、周りが次々と妊娠出産していくのが羨ましかった。それは、こどものときの、みんなが持ってるからほしいーの気持ちと近いような気がしてた。
会話ができるようになって、喋るのが楽しくなった我が子に聞いてみた。赤ちゃん欲しい?と。
答えは、「えー、いらない。」だった。
少しだけ悩みが晴れた気がした。