よくできたおかあさん

私の母はよくできたおかあさんだと思う。



だから私はだめなおかあさんだと思っていた。

それでいいと思っていたから乳幼児期に自分の子育てが間違っていたとか、特別悩んだことがない。



私の母は赤ちゃんが好きで、我が子はもう赤ちゃんではない。


子は成長するし、それはとても良いことだ。




赤ちゃんが身内にさんにん産まれた。



私の母が我が子を見てくれる時間が減った。

もう相手するのも片手間だ。

昔言っていたからわかっていた。


「しゃべらないときが1番かわいい」


その代わりに私の父が相手をしてくれるようになった。



その姿はわたしが大好きだった祖父と同じだった。

平等主義の祖父なのに、わたしを1番可愛がった。

わたしは、その気持ちを思い出すだけで明日まで生きようと思って生きてる。

美化してるだけかもしれないが。




我が子は祖父が大好きになるだろう。

わたしは母方の祖父母が苦手だ。


母が祖母に似てきたと感じる。



大人になって、私の母はよくできたおかあさんだったけど完璧ではないと知った。

完璧なおかあさんなど存在しないと今でも信じたい。



母への違和感がどんどん膨らんでいく。

父への恨み、憎しみだったであろうものは年を経て理解できるようになり、笑い話にすることでどんどん萎んでいる。



前記事の相手は自分の子に嫌われることを異常に恐れている。

自分が自分の母を大好きだからだと思う。



わたしは我が子がわたしを嫌うならそれでいいと思っている。私を嫌いになれたらそれはまたスタートだと思う。



その時が来たらそれはすごくさみしいかもしれないけど、私の気持ちは変わらないから大丈夫。




親子って1番難しい人間関係。