満身創痍なこの瞬間

今朝、破水を迎えて、本来の予定日からぴったり一か月早く、帝王切開にて女児出産。


忘れたくないからここに書く。ここはリアルの私を誰も知らない、私だけの場所。良かった。ここがあって。


9:40頃 破水した。おしっこちびったかと思いながらトイレへ。お母さんに聞きながら止まらないからまたトイレ。トイレで病院に電話。入院の準備をして病院に来るよう指示されたので、昨日ひいた布団が重かったせいだと文句を言いながらお母さんに送ってもらった。


10:50頃 病院は休診日のため、直接ナースステーションへ。段々と不安になり、問診を受ける。もともと準備していた書類をなぜか昨日旦那ちゃんに送ってしまっていたため書き直し。おしっこだったらどうしよう。。と言ったら、看護師さんがそれならラッキー!私たちもラッキー!と言ってくれて、少しほっとしながら内診。もちろん、破水。


そのまま着替えと剃毛へ。緊張してるし、涙が止まらない。破水しても赤ちゃんは生きてられるの?と聞いたら、元気に動いてるから大丈夫だと。緊急だったらこんなにゆっくり準備にはならないから大丈夫だよ。と。ここでまた少し安心できた。11時頃旦那ちゃんと電話が繋がって、状況説明して、肩の荷がおりた。旦那ちゃんと年末デートの予定がなくなってしまったので、それだけが悲しい。


11:30頃 お母さんと陣痛室へ移動。お腹に赤ちゃんの心音を聞けるモニター装置を巻かれる。心電図と血圧計も。赤ちゃんの心音はいつもながら元気で、時々しゃっくりなのか小刻みに違う音も聞こえて、中の人は余裕だな(笑)と笑っていたら破水の水が出てきて下半身は不愉快極まりなかった。


起きてからなにも食べていないため、マックとかKFCとか食べたくて発狂しそうになる。点滴の水を見ながら、食べれないのに栄養が入ってくるなんて1番納得いかないわー。とお母さんに愚痴る。



13:00頃 手術が13:30からだったので、お腹の中から赤ちゃんが出て行ってしまうことが急にさみしくなる。いままで、お腹は苦しいしうつぶせにはなれないしで散々文句を言っていたがさみしい。。



13:30頃 破水の水を漏らしながら手術室へ移動。全身麻酔がいい!とか、元気なときはゴネていたが、ここまでくるともうどうでもいい。とにかく早く羊水がなくなっちゃう前に赤ちゃんを出してあげて欲しくて、腰に麻酔をされたあたりからずっと泣けてきてしまった。看護師さんに心配された。看護師さんが手を握っててくれたのが嬉しかった。



もう少しだよ~頑張って~と言われながら意識がもうろうとしてたけど、もう少しか、、と流れてた有線?に意識を集中してたらJUJUの歌でまた泣けてきてしまった。

13:48  出たよ~って声と、ほぎゃほぎゃ声がする。嬉しくてさらに泣ける。さらっと洗われて、赤ちゃんが私の顔の近くに連れてこられた。思ったとおり、産まれたての赤ちゃんは汚くて、でも不快じゃない不思議な匂いがして、握った手はねちょねちょしてて、なによりもあったかくて、また涙でた。


早産扱いなので、すぐに保育器へ連れていかれてしまってから、私はあとの処置へ。引っ張られてる感覚とかはあるけどなにがなんだかわかんないし、なにがなんだか絶対知りたくないと思った。怖すぎる。ぼんやりしてても意識はあるから、陣痛室に戻されてから、旦那ちゃんのパパに電話。なんだかよくわからないけど、おめでとうと言ってもらえて喜んでもらえて嬉しかった。で、しばらくしてから旦那ちゃんと電話が繋がった!


少しずつ麻酔がきれてきた頃で、でも旦那ちゃんの声が聞けるのが嬉しくて、頑張ったねって嬉しくて、でも仕事頑張ってる旦那ちゃんが心配でいろいろだったけど今日だけは甘えさせてもらおうと思ってたら、甘えさせてくれたから、やっぱり大好きって思った。立ち会えなくてごめんね。と言ってくれたけど、それは仕方のないことだし、平気だし、こうして連絡くれるからいいのだ。


旦那ちゃんと電話が終わったあと、麻酔が本格的にきれてきて、お腹がとことん痛い。痛み止めを一本打ってもらったけど、痛い。お母さんがさすってくれたり、向きを変えてくれるのがありがたくて、泣けてきてしまって、ごめんね、ごめんね、と言ってたら、なんにも悪いことしてないでしょう。痛いねえ痛いねえ。と言ってくれてて、お母さんがいてくれて本当に良かったって思った。


痛さのあまり、嫌いな人に悪態をつき、お母さんに甘えながら、痛み止め二本目を打ってもらった。そしたら、それまでよりもすーっとした感覚があって、意識がぼやぼやしてた。これはすごく変な感じで、まぶたの裏にもうひとつの世界があってそこでは私は目があいてるし、意識もあるんだけど、この間、私の目はつむってたらしい。



17:45頃 旦那ちゃんのパパとママが来た。なんかいろいろ持ってきてくれて、いろいろ喋ってた。そしたら、おとうさんも着いたって連絡があった。みんなで下のロビーに降りていって、お父さんだけあがってきた。褒めてくれた。お前の子だからきっと賢いと言ってくれた。お前は本当に頭がいいと言ってくれた。嬉しくてまた泣いてしまった。お父さんがきたから、お母さんにももう帰っていいよ。と伝えて、帰ってもらった。そこから少し寝た。


今は座薬をいれてもらって、夕方よりだいぶ楽。少し前まではお腹にいたのになあって、なんだかさみしいような気持ち。



妊娠初期はずっと不安定で、母親になんてなれない、無理、泣き声が怖い、辛い、ばっかりだったけど、こうも急に出てくるってなると、もう、この子が元気ならなんでもいいわって思えたし、2500g超えててくれたことに本当に感謝。一ヶ月も早くて早産扱いになるから、今はまだ保育器の中だし、私は傷と子宮が痛いけど、早くあのむにゅむにゅした生き物に少しでも触りたい。



本当は手術が怖くて仕方なかったから、きっとこうすることで覚悟を決めさせてくれたんだと思う。私の子は、胎児の間からずーっと気を遣って守ってくれてた。これからは、私が守らないと。


忘れたくないから、かけて良かった。